問21 テーピングは自分で巻こう!「VYテーピング」(怪我4)(対象:中学生以上)
21テーピングは自分で巻こう!「VYテーピング」(怪我4)(対象:中学生以上)
スポーツに怪我はつきものです。関節や筋肉、建、靭帯などの痛みに悩んでいる選手も多いことと思います。特に関節周囲の痛みは、競技のパフォーマンスに直接影響してきます。今回は痛みの軽減の為、テーピング方法を紹介します。是非覚えてください。テーピングの本は多数出版されていますが、どれも専門的すぎて自分では巻けない(貼れない)ことが多いのではないでしょうか?
今回紹介する方法は私が日常の外来で行っている実に簡単な方法です。テーピングをY型に切るので「Yテーピング」または「VYテーピング」と私は言っています。
まず薬局かスポーツ店でキネシオロジーテープを購入してください。幅も色々なサイズがあります。お手軽な値段です。それを写真の様にY型に切ります。ここではわかりやすいようにテーピングの淵を赤色で色付けしています。今回は、膝とふくらはぎの痛みについて具体的に紹介します。

まず自分の膝はどこが痛いか探します。一番痛いところをしつこく探してください。この時、人差指1本で探すのがコツです。一番痛いところに赤のマジックで印をつけます。膝の痛みで外来受診するアスリートで、何処が痛いのか細かく言えない選手も多数います。写真では、通常よくある痛みの箇所数カ所にマークしています。殆どの方では一箇所に絞り込めます。一箇所だけマークしましょう。
今回○×印の所が一番痛いとします。膝は少し曲げた姿勢で行います。先ほど切ったテーピングを印の所を囲い込む様にまず一本テープを貼ります。Y型のままでもいいですし、写真の様にくるっとまわして、結果としてV字とY字がひっついたVY型にしてもかまいません。テープの緊張は軽く皮膚に置く程度か、出来るだけ少ない緊張で貼るのがコツです。筋肉の走行を意識してください。


続いて今度は逆方向から同様に2つ目のテープを貼ります。写真ではVY型が2個で示しています。3つ目のテープは1つ目のテープの幅1/3か1/2だけずらして同様に巻きます。これを繰り返すことで痛い部位を取り囲んでテープが貼られました。合計4-6本になれば十分です。

次に印をつけた部位を覆うようにテープします。痛い部位を平行のテープ1-3本で覆うか、×印で覆うかは自由です。写真では水平テープ1つで覆いました。


最後にテープがはがれないように何カ所か横止テープ(ロック)をいれて完成です。

きちんと巻けますと写真の如く最大屈曲伸展も可能で、テープも剥がれません。一番大切な事は張り終わった後「痛みが少し和らいで心地いい」感覚になることです。「心地いい」感覚がなければ失敗です。またテープの長さは自分で決めて下さい。写真では中くらいの長さで示しています。
次に下腿のテーピングを示します。シンスプリントなどの際にふくらはぎにテープをすると楽になることがあります。今度は膝よりも簡単です。先ほどと同様のテープを用意します。踵で約3センチほど踏んでおきます。それから少しアキレス腱を伸ばすような状態で巻きましょう。まずV型にテープしました。その端同士をつなぐように平行にテープします。これで完成でもかまいません。フルマラソンの際などはこれで終わりです。


次の2本目のテープは少し幅を狭めてVY型で貼ってみました。最後にもっとも痛い部位の赤印の所を今度は、×の形で覆いました。これで完成です。なんて簡単なのでしょう。でも効果絶大です。
この方法は手指・肘・肩・腰・足首などあらゆる部位に対応可能です。ただ、「心地よく」貼る為には年期がいります。自分に一番あったテーピングの方法を探してみてください。また靭帯断裂や肉離れなどの場合は、編み込み方法やシリンダー方法など更に高度なテーピングが必要となります。そういった場合には専門機関に相談しましょう。