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問11 円陣を組んで(技術)

 kamogawa0-66.jpg11.円陣を組んで(技術)

 
 平成21年6月21日。私は伝統ある早稲田大学陸上部の練習を見学に行った。陸上部の監督を務めていらっしゃる磯繁雄教授の御厚意によるものである。
その日は生憎の雨だったが、オールウエザーの専用グランドなので、通常の練習が行われていた。ちなみにトラックは9コースありこれほど整備されている競技場は愛媛県にはない。
 練習の初めに100人を超える部員が磯監督を中心に大円陣を組んだ。私はこれほど大勢で組まれた円陣を今まで見たことがなかった。監督が短い言葉で今日の練習についてお話しされた後、主将の話があり、短い黙想があった。その後、各パート(短距離、中距離、長距離、投てき、跳躍)に分かれて円陣が組まれた。そして、それぞれの代表を中心に具体的な練習が説明され、最後に各パートのマネージャー的存在の人が小円陣を組み、各々の練習メニューを確認していた。この間、時間にすると10分程度であったが、実にシステム化された見習うべき円陣であった。
 さらに驚くべきは大学生のトレーナー部門があり、8名の学生が円陣になって、怪我のある選手はいないか?体調の優れない選手はいないか?など事細かに話していたことだ。
 
現在の愛媛大学医学部附属病院では15年前に比べると明らかに円陣を組んでいる風景が減りました。各部署、各チームが一丸となって業務達成を目指すのではなく、個人個人がそれぞれの任務を果たすべく個別で業務をこなしている、というスタイルに変わってきたからです。その理由の一つに、電子化(IT化)の導入があります。それによりパソコンに向かう時間が増えました。便利かつ効率的にはなりましたが、パソコンという媒体を通しては意識の統一が難しいため、コミュニケーションの欠如に繋がりかねません。
 
kamogawa0-52.jpg 円陣を組みましょう!
 
 色々なチームの練習を見ていますと円陣の組み方も様々なことに気がつきます。どんな形でもいいでしょう。円陣を組む目的は、指導者や主将の考えの伝達、意思疎通、チームの団結です。監督(指導者)を中心に円陣を組んだ後は、監督をはずした円陣もいいかもしれません。選手各々が考え、具体的な事例について話しましょう。できれば、円陣を組む時は駆け足で集まりたいものです。ダラダラ集合するのはよくありません。試合の時に円陣を組める時間には制限があります。ダラダラしていては集まるだけで制限時間が終わってしまいますよ。
 今日行う練習はどのようなものか?それにはどのような目的があるか?短い時間でも声を出し合って話をすべきです。そして分からないことは聞きましょう。聞かないと分からないことがどんどん溜まっていきますよ。
 
円陣を組んで話をする時は、目と目で会話をしましょう!毎日毎日、目と目で会話をしていると、相手のちょっとした変化にも気がつくでしょう。
円陣を組むことは決して難しいことでも時間のかかることでもありません。手間もかかりません。普段の練習に簡単に取り入れることができます。練習や試合の後に皆で反省会を行うチームは多数あると思いますが、練習・試合前の円陣にはチームの志気を高める効果があります。しかも実践的で即効性もあります。チーム全員の意思疎通、相互理解のために、息を合わせるために、一度円陣を組んでみませんか?

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