トップページ  »  部署紹介  »  整形外科  »  (4/14FM愛媛ラジオ放送分)32.ランニングと「シン・スプリント」(怪我・中学生以上)

(4/14FM愛媛ラジオ放送分)32.ランニングと「シン・スプリント」(怪我・中学生以上)

 (4/14FM愛媛ラジオ放送分)32.ランニングと「シン・スプリント」(怪我・中学生以上)kamogawa0-88.jpg

 
 陸上競技やランニングの選手の中に、「弁慶の泣き所」のやや内側下側(下腿の下1/3の脛骨内側部)を痛がる人がいます(写真参照)。kamogawa3-67.jpg
これは脛骨の「疲労性骨膜炎」または「疲労性脛部痛」と呼ばれ、別名「シン・スプリント(shin splint)」と呼ばれます。少し難しい名前ですね。
 Shinと脛骨。すなわち膝からくるぶし(踝)までのことです。実際の選手で、痛いところを指で押してしますと、写真上赤で示したところに圧痛点があります。ひどい選手になると、両側性に同じところが約5-10cm程度の長さにわたり痛みがでます。
 あるデータでは陸上競技の中長距離選手の27%に、短距離選手の13%に見られたとの報告もあります。その他バスケット・ハンドボール・テニスでも見られます。
 ではどうしてシン・スプリントがおこるのでしょうか?これには「ひらめ筋」という下腿の筋肉が関係しています。ひらめ筋は脛骨の後面からおこり、斜め下方向にねじれて走行して、最終的にはアキレス腱になって踵骨につきます。足首を下に踏み込む繰り返し動作の時に、このひらめ筋が使われます。硬い地面の上を走っているとさらに、ひらめ筋は酷使され、結果的にひらめ筋が付着する脛骨にダメージが及びます。
 さてシン・スプリントの治療ですが、足のうち返し動作の過剰が引き起こす病態なので、一度これが起こったら運動の制限が必要です。普通2週間程度は「積極的休養」が必要でしょう。また足の「過度の回内」が起こらないように、靴の中の土踏まずにインソールをいれるのもいいでしょう。靴の選択が重要であるのはいうまでもありません。前足部が柔らかめのランニングシューズを選ぶのも大切です。
kamogawa3-68.jpg 予防ですが、まずActive(自分でするもの)では写真の如くしゃがみ込んで、前に出している足に体重をかけてしっかりとストレッチしましょう。ゆび先を反対に曲げて行うストレッチもしておきましょう。Passive(仲間にしてもらうこと)では、選手はうつ伏せに寝た姿勢で、膝を少し曲げます。仲間は台から出した選手の足を太ももにあてた状態で、アキレス腱の少し上からふくらはぎを、さすり上げます。内側50回、外側50回行ってください。また足底(短趾屈筋)のストレッチも20回行ってもらいましょう。

 

このページの先頭へ

crema design menu