トップページ  »  部署紹介  »  検査  »  検査室だより 8月

検査室だより 8月

 

研修会報告
 
血液凝固線溶検査の研修会に参加しました。
 
通常、体の中では凝固と線溶のバランスが保たれています。
凝固とは:血液を固めること。血栓を形成して止血します。
線溶とは:血液が固まらないようにすること。不要となった血栓を溶解し血流障害を防止します。
 
凝固検査・・・出血傾向のある患者のスクリーニング、出血傾向の有無の術前チェック、治療のモニタリングに用いられます。
PT(プロトロンビン時間)
測定方法:血漿と検査試薬を混ぜ、凝固するまでの時間を測定します。その値を補正し、PTINRとして報告します。
ワルファリン(商品名ワーファリン)による抗凝血療法時のコントロール指標(薬の効き具合を見る指標)としてPT‐INRは利用されます。
 
PTINRとは
施設間、試薬間誤差による凝固反応測定値のばらつきの問題を回避するため、WHOの標準PT試薬と各社試薬との測定成績とが一致するように、両試薬間の相関より回帰補正値(ISI=国際感度指数)を求め、実測したPT比をISIで補正し、この補正されたPT比のことをINRと言います。
INR=(患者血漿PT秒/正常血漿PT秒)ISI 
 
線溶検査・・・出血傾向や血栓症発生などの患者において、血液中の凝固線溶系のバランスの異常を疑ったときに調べ、線溶亢進状態の有無を把握します。
FDP・・・フィブリンおよびフィブリノーゲンの分解産物Dダイマーも含まれます)
Dダイマー・・・安定化フィブリン(血栓)の分解産物
測定方法:血漿とラテックス試薬を混ぜ、凝集の有無を調べます。正常なら凝集は起こりません。
これらの値が高いと言うことは、凝固が促進している又は血栓ができているということです。
特にDダイマーの増加は、血栓の存在を示す指標となります。
 
凝固検査用採血管
凝固検査には、クエン酸Na入りの採血管で採血し、血漿を使用します。
抗凝固剤 : 3.2%クエン酸Na
作用機序 : クエン酸がカルシウムイオンと結合する(キレートの生成)と血液凝固反応に必須である遊離のカルシウムイオンが減少することにより抗凝固作用を示します。
血液 : クエン酸Na=9 : 1
 
割合が変わると値が変わってしまうので、必ず線まで血液を入れてください。
(採血管にはクエン酸Na0.2mlが入っています。血液を線まで入れて2mlにしてください。)

このページの先頭へ

crema design menu